ケヤキ材の特徴と家具への向き不向き
ケヤキという木の特徴と、家具に使うときの目安

ケヤキは日本の広葉樹の中でも特に硬く、木目が美しいことで知られています。家具材として人気がありますが、扱いが難しい面もあります。この木の特性を、家具に使う場合の目安として整理してみます。
ケヤキの硬さと重さ
ケヤキは気乾比重が0.6前後で、スギやヒノキよりはっきりと重い木です。ダイニングテーブルの天板に使う場合、厚み45mmで幅90cm・長さ180cmの一枚板は、50kg前後になることがあります。運搬と設置の計画を先に立てておく必要があります。
硬いということは、傷がつきにくいという利点でもあります。毎日使うダイニングテーブルや、子どもが使う家具には向いています。ただし、硬い分だけ加工に時間がかかり、刃物の消耗も早いです。
木目の個性と一枚板の選び方
ケヤキの木目は一本の木でも場所によって大きく異なります。根に近い部分は複雑な杢が出やすく、幹の中ほどは素直な板目になります。どちらが良いかは用途と好みによります。
一枚板を選ぶときは、木目の方向だけでなく、耳(自然の端)の形も見ます。耳を生かした天板は、木の輪郭がそのまま残るので、同じものが二度と作れません。板は、お打ち合わせのときに実際のものをご覧いただきながら選ぶ進め方を想定しています。
乾燥の難しさ
ケヤキは乾燥中に割れやすい木です。急いで乾かすと表面と内部の収縮速度の差で割れが入ります。厚い板材は、屋外の乾燥棚で年単位の時間をかけて自然乾燥させるのが一般的です。当店でも、使う材の乾燥状態は含水率計で確かめてから加工に入る方針です。
乾燥が不十分な材を使うと、家具になってから動きます。引き出しが開かなくなったり、天板が反ったりします。時間をかけて乾かすことは、後のトラブルを減らすための基本的な工程です。
オイル仕上げとの相性
ケヤキは導管が大きいため、オイルがよく染み込みます。亜麻仁油ベースのオイルを二度塗りすると、木の色が少し濃くなり、木目が引き立ちます。ウレタン塗装のような塗膜を作らないので、傷がついたときに自分で補修できます。
年に一度を目安に、乾いた布でオイルを薄く塗り込むと、表面の状態を保ちやすくなります。補修用のオイルについては、ご相談ください。
ケヤキは扱いが難しい分、手入れをしながら長く使いやすい木です。どんな用途に使いたいか、工房への見学のご相談はお気軽にどうぞ。